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六文銭ってなに?【福岡葬儀・大分葬儀】
お葬式の知識

六文銭ってなに?【福岡葬儀・大分葬儀】

六文銭(ろくもんせん)とは?


仏教ではこの世とあの世の中間に広がる世界がありそこで亡者は裁きを受けながら冥土の旅を行っていると考えられています。
初七日で最初に受ける裁判で、生きてきた間にした行いを全て調べあげここで善人か悪人かの裁きを受けます。この第一法廷を過ぎると、冥界を横切って、三途の川が現れます。
一に浅瀬の山水瀬(さんすいらい)。罪の軽いものだけが渡ります。
二に濁流の江深淵(こうしんえん)。罪深いものがのぞみます。
三に有橋渡(うきょうと)。善人だけがわたることができます。
またその三途の川のほとりには、懸衣翁(けんえおう)と奪衣婆(だつえば)という鬼の夫婦がおり、川を渡ろうとする亡者の衣服を剥ぎ取りその衣服の重さを量ってさらに罪の種類を決めるのだそうです。亡者は何らかの罪に応じた苦行を科せられ、とても辛い思いをしながら川を渡る事になります。
そこで六文銭が必要になります。六文銭を渡せば、衣服をとられずに、また罰を浴びることなく、船で安全に川を渡ることができるといわれています。

なぜ六文いるのか?


仏教では「六道銭(ろくどうせん)」というのが正式な名称です。「天上道(てんじょうどう)・人間道(にんげんどう)・阿修羅道(あしゅらどう)・畜生道(ちくしょうどう)・餓鬼道(がきどう)・地獄道(じごくどう)」生まれ変わるたびに輪廻するといわれる6つの世界のことを指します。これら六道のいずれに転生しても救済すると信じられているのが、子どもの守り神としても親しまれているお地蔵さま(地蔵菩薩)です。六道のそれぞれに「檀陀・宝印・宝珠・持地・除蓋障・日光」という、分身が存在していることから「六地蔵」とも言われます。六道銭は、この六地蔵の守りから三途の川の渡し賃になったのではないかと言われています。

最後に


お葬儀において、昔からの名残が多くあります。六文銭もその一つです。今回紹介した六文銭の由来も諸説あります。
現在でもお葬儀の際に六文銭を持たせるという風習があります。以前は本物の金銭を用いて納めていた時もあったようです。しかし現代では、お棺に納めて火葬を行っても燃えないため実際に硬貨を納めることはできません。その代わりに印刷した六文銭や木材の六文銭を頭陀袋(すだぶくろ)に入れて持たせています。弊社では印刷の六文銭を持たせております。
亡き人の安らかな旅立ちを願い、一緒にお見送りのお手伝いをさせていただきます。

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