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コラム

写経のすすめ
終活について

写経のすすめ

今は直葬や無宗教での葬儀が増え宗教離れしてきています。
一般的なお通夜、お葬儀においても菩提寺がなくその場限りのお経をあげてもらうといったスタイルもあります。お経は上げてもらいたいと思うなか、自身でもお経に触れて供養することは可能です。その一番簡単な方法が写経です。
仏教の経典を書写することを写経(しゃきょう)と言います。その中でも有名なものが般若心経です。般若心経は接頭辞を含めて276文字から成ります。その起源は7世紀と言われ、1300年以上もの時を超えて、今も多くの人が実践し、脈々と継承されています。



【写経の功徳】

般若心経の功徳は私利私欲を捨て、ひたすら、写経に没頭するという心構えで取り組んだ結果、初めて得られるものです。「善行を積んだ結果得られる果報」であり最初からご利益を授かる目的で行うものではありません。真摯に取り組む気持ちがあれば、誰にでもはかり知れない功徳を得ることができるのです。



【写経を用いた先祖供養の心得】

先祖供養では写経を書くことが終着点ではありません。
書き上げた後に供養することをもって一区切りとなります。私たちの起源は先祖から受け継がれたものです。肝心なのは、供養の仕方です。先祖供養は、生きていく上で極めて大切ことです。物事が停滞した場合は、先祖供養をしっかり行うことで道が開けてきます。供養の基本は18枚の写経を一単位として墓前で次のように行います。

(先祖お一人に対して)
1. 6枚ずつにしてだんご6個、線香6本以上、水とシキミ2本を供え供養の言葉を述べる
2. 6枚にだんごを包み墓地に埋める(土地の浄化)
3. 6枚をその場で燃やす(大気の浄化)
4. 6枚にシキミを添えて近くの川に流す(水の浄化)

成仏されている時は、燃やすと勢いよく舞い上がっていきます。もしも、黒い灰が残り、地面から舞わない場合は舞い上がるまで繰り返します。なお、ご先祖全員を供養する際は、108枚を36枚ずつにして供養します。

摩訶般若波羅蜜多心経
観自在菩薩行深 般若波羅蜜多時
照見五蘊 海空度一切苦厄
舍利子 色不異空 空不異色
色即是空 空即是色
受想行識亦復如是
舍利子 是諸法空相 不生不滅 不垢不浄 不増不減
是故空中 無色 無受想行識
無眼耳鼻舌身意 無色声香味触法
無眼界 乃至無意識界  無無明 亦無無明尽
乃至無老死 亦無老死尽
無苦集滅道 無智亦無得 以無所得故
菩提薩埵 依般若波羅蜜多故
心無罣礙 無罣礙故 無有恐怖
遠離一切顛倒夢想 究竟涅槃
三世諸仏 依般若波羅蜜多故
得阿耨多羅三藐三菩提
故知般若波羅蜜多
是大神呪 是大明呪 是無上呪 是無等等呪
能除一切苦 真実不虚
故説般若波羅蜜多呪 即説呪曰
羯諦羯諦 波羅羯諦 波羅僧羯諦 
菩提薩婆訶 般若心経



西日本典礼では、いつでも写経を始められるようご準備しております。
法相宗 大本山 奈良 薬師寺より専用の写経用紙をご用意し、写経された経典は奈良の薬師寺に納経させていただきます。
いつでもお問い合わせください。

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