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家族葬のメリットとデメリット【福岡葬儀・大分葬儀】
お葬式の知識

家族葬のメリットとデメリット【福岡葬儀・大分葬儀】

葬儀の依頼の際、6割ほどの方が家族葬を希望されます。ここ数年、「家族葬」という名称が浸透した証拠ですね。「家族葬」ってどんな葬儀?はっきりした定義はありません。ただマスコミやWEBなどの広告媒体で「家族」って聞くと、なんだか温かいイメージを感じますよね。また小規模なので費用が安いイメージがあるのも、浸透した理由のひとつです。確かに10年前と比べれば、葬儀の参列者は大幅に減少しました。少子高齢化の影響は確実に進んでるのを実感します。80才代の方の葬儀の際、故人の兄弟はいらっしゃるが高齢や病気を理由に、参列されない場合が多いのが現状です。また遺族側も「わざわざ参列してもらうのも気の毒なので、無理に参列してほしくない」とういうのが本音だと思います。ということで葬儀には故人の子供家族と孫中心となり行なうことにことになります。子供が定年退職を迎えていれば、参列者は極端に少なくなります。また住宅事情の変化で、マンション等が増え、近所付き合いも希薄になっています。となりの家の方とも挨拶する程度。くわしい家族事情も知らない。そんな現在では家族葬がポピュラーな葬儀といっても過言ではありませんね。

しかし、家族葬にはメリットとデメリットがあります。メリットとしては、故人と向き合う時間がゆっくりと取れること。葬儀の際は、訃報の連絡や、来客の対応、料理の数の把握、挨拶の文章を考えたりと最初から最後までバタバタします。ほっとするのは火葬場での控室で待つ時間くらい・・・・・その点、家族だけの場合は、人の目を気にすることなく、アットホームな葬儀ができることです。

デメリットは、葬儀後に後日、訃報を聞いた方々が、自宅に線香を上げにこられ、来客の対応のため、自宅を開けれない状況になったりします。また翌年の年賀状が故人あてに届いたり、「葬儀に参列できなかったので、せめて法事にでも参加させてほしい」といった問い合わせがあったりと、かえって大変なことになった。そういうご遺族の話しを聞くことがあります。面倒だしお金もかかるから・・・・そんな理由で家族葬ですませたい。しかし結果的には普通に葬儀しておけば良かった。ということになります。

亡くなった方は、人生の中で、家族や親族の方だけではなく、たくさんの方にお世話になり、また感謝され生きてこられたのです。そうした故人とお別れをしたい方もたくさんいらっしゃいます。ですから100人いたら100通りの葬儀でないといけないと思います。その方の人生の卒業式でもあります。

一般葬や家族葬とかの名称にとらわれずに、「故人に変わり、感謝の言葉を伝える」それが葬儀です。それが残された遺族の役割と思います。ですから親が元気なうちにいろんな話をしておくことをお勧めします。亡くなったら、話することができません。あとで後悔しますから・・・・


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