1.  >
  2.  >
  3. 献杯のマナー

コラム

献杯のマナー
お葬式の知識

献杯のマナー

相手に敬意を表して杯を差し出すことを献杯(けんぱい)と言います。
故人を悼み、杯を捧げる場合にも、この献杯(けんぱい)という言葉を用います。 葬儀の時、および法事の席で盃を捧げる時は乾杯と言わずに「献杯」と言うのが慣例です。
なお、葬儀や法事の時に御供えするお供物には、果物の盛り合わせや花のアレンジなどがありますが、酒類だけを盛り合わせにしたものは献杯盛りと呼ばれます。
もともと日本では、お酒は神様への供物のうちのひとつ(お神酒=おみき)であり、収穫を祈る神事や、元服や戴冠などの儀式、結婚式の三三九度のかための杯など重要な儀式に用いられてきました。戦にのぞむ前に酌み交わしたお酒も神聖な意味を持ち、現在の陽気な乾杯とは一線を画すものでした。当時は、酒の肴までも縁起をかつぎ、縁起の良いものが供されていました。
葬儀・お葬式での献杯は、亡くなった人を敬い、供養する気持ちを大切にする儀式ですから、西洋から伝わった乾杯とは全く異なるもので、意味合いとしてはもともと日本に昔からあった神聖な儀式に近いものです。仏教の一連の儀式には、献杯自体はありませんが、近年、葬儀のあとお斎や精進落としを行なうときに献杯という言葉を使用するようになってきました。代表者の挨拶の後に杯を交わします。 その献杯の音頭をとる方とは、事前に打診をされる場合もあれば、 その場で急に依頼されることもあります。いざというときに慌てることなく、心のこもった献杯の挨拶ができるようにしておきたいものですよね。
(例)
●喪主自身が挨拶を行う場合
本日はお忙しい中、お集まりいただきましてありがとうございました。
故人も安心してくれていることかと思います。
この席では、父が好きだった酒を味わいながら、思い出話を伺えればと思っております。
それでは、まずは献杯させていただきます。献杯。


※あくまで食前の挨拶であり、手短に1分程度にまとめるようにしましょう。 故人のことを振り返るための場ではありますが、積もる話などは会食のときに行うようにしましょう。
※乾杯の際には、杯を高く掲げて打ち合わせる、大きな声で唱和する、飲み干した後に拍手をする、などのルールのようなものがありますが、献杯の場合には行いません。杯は打ち合わせず、唱和も静かに行い、拍手もしないようにしましょう。

バックナンバー

2021年
2020年
2019年
2018年
2017年
2016年
2015年