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コラム

喪主の役割~葬儀挨拶のポイント~【福岡葬儀・大分葬儀】
お葬式の知識

喪主の役割~葬儀挨拶のポイント~【福岡葬儀・大分葬儀】

葬儀において喪主の役割は様々あります。その中のひとつに式最中に行う、喪主挨拶(親族挨拶)というものがあります。挨拶のなかで、会葬者へのお礼の気持ちを述べると思に故人様との思い出や人柄を語り感謝を伝えます。通夜式や葬儀・告別式までの限られた時間の中で、一から挨拶の内容を考えるもの大変な作業となります。
ここでは一般的な挨拶の例文を紹介します。

挨拶のタイミング


会葬者に向かって挨拶のタイミングは通夜式に1回、葬儀・告別式で1回と出棺前に1回、計3回あります。

【仏教の場合】
(通夜式)
導師による読経
焼香
導師による読経
導師による法話
導師退出
喪主挨拶
基本的には導師の退出後に挨拶をすることが一般的です。

(葬儀・告別式)
導師による読経
焼香
導師による読経
導師退出
弔辞・弔電の紹介
喪主挨拶
告別式(お花入れ)
出棺前挨拶
出棺

また、葬儀・告別式の後に火葬を行い当日に繰り上げ初七日の法要を行う場合があります。初七日のお経が終わった後に挨拶を行います。初七日後に会食を設ける場合は、その際に精進落としの挨拶を行います。最後までお付き合いいただいた親族の方へ感謝を述べます。

【仏式以外の場合】
神式、キリスト教式、自由葬と形式によって異なります。
神式の場合は儀式の後に、キリスト教は儀式中にと形式によって様々です。
気になる場合はご自身の宗教を確認して事前に調べておくといいでしょう。


1.通夜式の際の挨拶例文


遺族親族を代表致しまして、一言ご挨拶申し上げます。
本日はご多用中にもかかわりませず、故(故人の名前)の通夜式にお集り下さいまして誠にありがとうございます。
故人生前中には、一方(ひとかた)ならぬご厚情を賜り故人も深く感謝しておることと存じます。
なお今後、残されました遺族一同にも、故人と同様のご指導、ご厚情を賜りますよう、お願い申しあげまして誠に粗辞(そじ)で意を尽くせませんが、ご挨拶とさせて頂きます。
本日は誠に有難う御座いました。


2.葬儀・告別式の挨拶


本日は公私共、お忙しいところ、故(故人の名前)の葬儀にお集り下さいまして誠にありがとうございました。
また、故人生前中は皆様方には、大変お世話になり故人に代わりまして、厚く御礼申し上げます。本日、葬儀を執行(しっこう)するにあたり、ご丁重(ていちょう)なる御弔儀(ごちょうぎ)を頂き、重ねて御礼申し上げます。
なお今後、残された遺族一同にも故人と同様のご指導、ご厚情を賜わりますよう偏(ひとえ)にお願い致します。誠に粗辞(そじ)では御座いますが御礼の挨拶とさせて頂きます。
本日は誠に有難う御座いました。


3.出棺前の挨拶


本日はご多用中にもかかわりませず、お集まり頂きおかげをもちまして告別式も、滞(とどこお)り無く相済ませて、これより出棺の運びとなりました。
生前は一方(ひとかた)ならぬご厚誼(こうぎ)にあずかり、今ここに最後のお見送りまでいただきまして、故人もさぞ、皆様方のご厚情を感謝いたしておることと存じます。
なお、残されました私ども遺族に対しましても今後とも亡き(故人の名前)生前中と変わりなきご指導、ご厚情を賜(たまわ)りますようお願い申し上げまして、場所柄(ばしょがら)簡単ではございますがご挨拶とさせていただきます。
本日は誠に有難う御座いました。


4. 初七日後の精進落としの挨拶


本日はご多忙の中、亡き(故人の名前)葬儀にお集りいただき有難うございました。 
皆様のお力添えのおかげで無事、葬儀を終えることができました。
ささやかではございますが、精進落としのお食事を用意いたしておりますので、お時間の許す限り、おくつろぎ頂ければと存じます。
本日は誠に有難うございました。


挨拶する際のポイント


挨拶をする際にいくつかの注意点がありますのでご紹介します。

1.挨拶はおおよそ3分以内でまとめる
挨拶の長さは、およそ1~3分程です。故人に人柄や思い出も多くあるかと思いますが、ここでのあいさつは会葬へ来られた方へのお礼を伝えるためにあります。内容をまとめて感謝の気持ちが伝わるように述べましょう。

2.忌み言葉に気を付ける
葬儀の際には、使うことを避けるべき忌み言葉があります。その点に注意して挨拶を考得る必要があります。

〇重ね言葉・・・不幸が重なることが連想されますので使用を避けます。
重ね重ね
ますます
しばしば
再び
〇生死に関する直接的な表現
死亡
急死
生存中は
〇不吉なことを連想する言葉
九や四
浮かばれない
迷う

3.宗派の違いに気を付ける
日本での葬儀は仏教が多くを占めています。しかし、神道式やキリスト教式など、宗教の違いから挨拶の言葉遣いも変える必要があります。仏教であれば「天国」という言葉は使わずに、「浄土」「冥土」という表現をします。心配であれば、直接 葬儀社へ確認することもできます。

4.メモを見ながら話しても構いません
挨拶の文章はメモを見ながら行っても、失礼には当たりません。準備期間のない中で覚える時間も少ないですし、心情を考えるとなかなか難しく暗記することができない場合も多くあります。無理せずに落ち着いて挨拶を行いましょう。


最後に


最近では家族葬が増えてきましたので、挨拶はどこかのタイミングで1回に省略される場合もあります。また、喪主の役割として挨拶は重要ではありますが、必ずしも喪主が行う必要はありません。親族の中で代表して行う挨拶になりますので、変わって行う方がいらっしゃればお願いしても構いません。
挨拶のタイミングや内容は通夜式、葬儀・告別式においてはきちんと担当者より説明があります。ここで紹介した例文やタイミングを押さえておけば少しは余裕ができると思います。
故人様と縁があった方が会葬に見えていますので、感謝を伝えて故人様の死を悼みましょう。

お葬儀において不安やご心配事がございましたら、何なりとご相談くださいませ。




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