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コラム

手元供養~新しい供養のスタイル~
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手元供養~新しい供養のスタイル~

遺骨・遺灰をペンダントに入れて身に着けたり、置物にして部屋に置いたりする「手元供養」が新しい供養のスタイルとして注目されています。
以前は「自宅供養」と呼ばれていました。現在では、遺骨や遺灰を少量収納できるペンダントやブレスレットが製品化され常に手元に置いておけるという意味から「手元供養」という言葉が一般化してきています。ここでは手元供養についてご紹介いたします。

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【もくじ】
・手元供養とは?
・手元供養のメリット
・手元供養の種類
・法律上は大丈夫なの?
・最後に


手元供養とは?


以前は、遺骨はお墓や納骨堂に納めることが当たり前でした。自宅には仏壇があり、故人と関係するものを身に着けたいという思いには形見分けが行われていました。しかし、伝統的なお墓や仏壇を持つことは核家族化や住宅事情、少子化などの多様な事情により誰もが簡単にできることではなくなってきています。お墓を造った後の管理は誰が行うのか?そのお墓はどの地域にするのか?お寺の納骨堂の管理費は誰が工面するのか?などそれ以外にも個々に問題があるかもしれません。そのような背景から手元供養はお墓などに代わって手軽に取り入れられる供養方法として考えられています。


手元供養のメリット


○故人に「おはよう」「おやすみ」と毎日語り掛けることができる
○お墓は遠方だからなかなかいけないので、近くに感じて毎日供養したい
○マンション住まいでも仏壇に比べるとコンパクトに準備することができ費用的にも抑えることができる
○故人の希望通り散骨を行うが、手を合わせる対象としてお骨を少し残すなどの多岐の選択が簡単にできる

「故人をそばに感じていたい」「いつまでも見守っていてほしい」などの多くのニーズに答える供養のスタイルかもしれません。


手元供養の種類


手元供養では遺骨の全てもしくは一部を自宅などにおいて供養します。一般的には小さな供養品に一部を納めて供養している方が多いです。手元供養で使用する供養品は、様々なタイプがあります。
持ち運びのできる供養品は、ペンダントタイプが主流です。素材はシルバープラチナ、ゴールドなどデザインも豊富です。身につけるものとしてはブレスレットなどもあります。男性などはキーホルダータイプにされる方もいます。
置き型ともいわれる持ち運びのできないものには、ミニ骨壺、ミニ仏壇、名前入りメッセージプレートなどがあります。ステージのような台に設置し、線香や香炉などお参りのできるようにする方もいます。また、インテリアになじむように花瓶のような造りだったり、ぬいぐるみの中に遺骨の一部を納められたりとさまざまです。自身のライフワークの中でなじみやすいものを取り入れるとよいかと思います。


法律上は大丈夫なの?


手元供養を行う上で疑問に思うのが、遺骨を手元に置いておくことは法律上問題ないのか?ということではないでしょうか。
遺骨をお墓に納める(埋葬する)ときには、市区町村が交付し、火葬場が火葬日時などを記入した「埋火葬許可書」を墓地管理者に提出する必要があります。また、複数のお墓に遺骨を納める「分骨」をする場合は、併せて火葬場に「分骨証明書」を発行してもらう必要があります。しかし、遺骨の一部を手元供養にしてお墓に埋葬しないのなら、この分骨証明書は不要です。ですので、遺骨を手元に置いておいても何の問題もありません。遺骨は火葬場で骨上げをする際、その場で手元供養品に納めることも可能です。また、別の容器に保管しておき後で納めることもできます。


最後に


故人を身近にそして手軽に手元においておける供養で近年人気を集めており、紹介したようにさまざまな供養品の種類があります。手軽にできる一方で最終的に残された骨はどのようにするのかまで考えておきましょう。供養する側、供養される側の価値観・供養観・死生観など、生前にどのような方法で供養して欲しいのか話し合いを行う必要があります。そばで供養したいと感じる気持ちを大切にしていきたいものです。

西日本典礼ではペンダントや小さな骨壺などの供養品も取り扱っております。お気軽にお問い合わせください。



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