シニア世代の元気物語
シニア世代の元気物語
~外に出かけて上手にエイジング~
○健康でない期間がデータでは男性9年間、女性12年間
毎年7月に厚生労働省から「簡易生命表」が公表され、今年は2016年の平均寿命が男性80.98歳、女性87.14歳といずれも過去最高を更新しました。
この「平均寿命」とは、その年に生まれた人が何歳まで生きられるかと示したもので現実的ではありません。やはり一番のポイントは、平均寿命が延びても「健康で生きられる期間」=健康寿命が延びなくては「有難味がない」というものです。
直近の健康寿命としては、2013年時点のものが公表されており、男性71.19歳、女性74.21歳でした。その時の平均寿命が男性80.21歳、女性86.61歳。平均寿命から健康寿命を差し引いた、その年齢差が何らかの病気や介護を抱え生きている期間で、男性9.02歳、女性12.40歳となりその間は健康でないことになります。これから高齢社会に突入するシニア世代には受け入れがたい現実です。健康寿命を少しでも延ばすように工夫・努力しなければならないと肝に銘じなければなりません。
○シニア世代が輝くために「卒婚」で仲睦まじく
家計を支援するために働きに出かける、地域活動や文化教養などのサークルに参加するでもいい、どしどし家から出かけてください。家にいては人との出会いの機会がありません。その基準になるのが、今自分がやりたいことは何か、できることは何かを明確にすることです。例えば、再び学びたいことがあれば学校の門を叩いてください。
夫婦仲睦まじくもシニア世代になると、ほどよい距離感を持って過ごす「卒婚」もあります。結婚を卒業するという意味で、離婚のように夫婦の関係を断絶するのではなく、結婚という形を続けながらお互いの価値観を尊重しつつ、それぞれ自由に自分の人生を楽しむ過ごし方です。
2018.01.03読売新聞掲載記事の抜粋