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お正月さま
終活について

お正月さま

お正月さま
私たち日本人は、日本に生まれ育ちながら、その精神性を普段の生活で実感することがありません。しかし、私たち日本人には、世界が驚嘆するような奇跡を起こす力が備わっています。それを身につける絶好の機会があります。それは、私たちが先人たちから受け継いできた伝統行事たる「お正月」と「お盆」です。お正月には初詣をするもの、お盆にはお墓参りをするもの、です。私たちはこの二大イベントたるお正月とお盆を、形式的な風習や大聖の行事に終わらせるのではなく、是非とも自己啓発と意識改革の好機として欲しいのです。
日本人は年末には本格的に大掃除をします。年末だからと言って世界中世界中の人々が大掃除をするわけではありません。大掃除は日本人独特の古くからの習わしです。日本人は、大掃除をすることで心身を祓い清めているのです。日本には八百万の神々がいらっしゃいます。年が改まるとき、新しい年の神様をお迎えするのです。歳神様は「お正月さん」ともいいます。現代の人々には、歳神様と言っても余りピンとこないかも知れません。年が改まると、新しい年のエネルギーに変わるといった表現の方が馴染みやすいかも知れません。新しい歳神様の有り難いパワーをいただくのに家の中を掃除するのです。汚れたままでは、せっかくの神気も消えてなくなるのです。
お正月飾りといえば、注連縄、門松、鏡餅です。これは「昔からの習わしだから・・・」とただお正月気分を演出するだけの認識ではいけません。これらのお正月飾りには、一連のストーリーがあります。
(注連縄)注連縄は、そこが神城であることを示し、注連縄が巻かれたものが神聖なものであることを表します。私たちが年末年始に家屋敷の玄関に注連縄を飾るもの、「この場所はいつ歳神様をお迎えしても良い、清浄な空間です」という証です。だから、大掃除もしないまま、お正月気分を盛り上げるためだけに注連縄をドアに飾るのは、インチキという事になります。
(門松)歳神様が家に降り立つための入口です。といっても、門松を門の前に設置できるのは、よほどのお金持ちです。そこで、一般庶民は門松の代わりに、松の枝や若松を門柱やドアの横に掲げます。それが、歳神様をお迎えする依り代となります。
(鏡餅)お迎えした歳神様のエネルギーが家中に広がり、最終的に床の間に飾られた鏡餅に宿ります。歳神様はお正月の間中、床の間に飾られた鏡餅に宿っていらっしゃるのです。だから、鏡餅を仮設の神棚と見なして、そこに宿られる歳神様に毎日手を合わせてお参りします。そして、お正月が終わり、神様のパワーで一杯になった鏡餅を11日に皆で割って食べる鏡開きをして、一年の無病息災を願うのです。
(左義長)門松を飾る松の内(7~15日)を過ぎると、お正月気分の締めくくりとして、左義長(どんどん焼き)の儀式を行います。これは、1月15日にお正月飾りや書初めを燃やす行事です。そして、この時に燃やした炎の煙に乗って、歳神様はお帰りになります。
いかがですか?年末年始のこのような一連の神様の物語が、私たちの国日本にはあるのです。お正月といえば初詣です。神様を祈るのは、神様に依存するためではありません。一番の祈りは「感謝」です。これが神社参りの極意です。

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