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福岡市「合葬墓(がっそうぼ)」の導入に向けた検討
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福岡市「合葬墓(がっそうぼ)」の導入に向けた検討

福岡市で、多くの人の遺骨を一緒に埋蔵する「合葬墓(がっそうぼ)」の導入に向けた検討を進められている。少子高齢化に伴う墓地需要の多様化を受け、「子どもらに迷惑をかけたくない」といった理由から合葬墓の利用を求める声が増えており、平尾霊園(南区)▽三日月山霊園(東区)▽西部霊園(西区)--のいずれかで2019年度の着工を目指す考えだ。【合田月美】
 市によると合葬墓はおおむね100人以上の遺骨を共同埋蔵する大きな墓。骨つぼごと納骨するか、骨つぼから遺骨だけを取り出し故人を特定できない形で納骨するケースがある。墓標の形態もさまざまで、モニュメント型や樹木を代用するものなどがあるという。
一つの墓に何人もの遺骨を一緒に埋葬する合葬墓を政令市(20市)と東京都のうち14都市が導入している。一般的には最初に使用料を払えばその後の管理料などは不要で、千葉市は30年間個別埋葬後に合葬する方式(2万4000体まで埋葬可能)で使用料7万円▽広島市は直接合葬(1万体まで埋葬可能)で使用料5万円--など形態や規模は異なる。使用料は横浜市の樹木墓(20万円)が最高で、平均は約9万9000円。
 墓に対する市民ニーズは変化している。市が10年度と15年度に実施したアンケートによると、希望する墓の形態(回答は10年度348人、15年度218人)は、普通墓が48・8%から23・9%に半減したのに対し、納骨堂は40・2%から48・6%に、合葬墓等は6・6%から17・4%にそれぞれ増えた。
 合葬墓の利用(15年度507人)については、44・2%が「分からない」としたが、「利用したい」(35・1%)は「利用したくない」(18・1%)を大きく上回った。利用したい理由(複数回答)は「子どもらに迷惑をかけたくない」64・0%▽「継承者がいない」33・1%▽「墓石などが高額」30・3%--などが多かった。
 市は市立霊園の利用を申し込んだ人にアンケートしているが、ここでも合葬墓の要望が年々高まっているという。担当者は「合葬墓に対する市民のニーズに応えられるよう整備する場所や規模、形式、使用料などをきめ細かく検討したい」としている。
5月24日読売新聞記事より抜粋〔福岡都市圏版〕

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