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コラム

無縁社会について考える
終活について

無縁社会について考える

NHKより「無縁社会」という書籍が発売されています。この書籍は2012年に発売されていますが、近年さらに高齢化社会が進み孤独死や無縁社会が問題になっています。書籍のご紹介をいたします。

「無縁社会」
•作者: NHKスペシャル取材班
•出版社/メーカー: 文藝春秋
•発売日: 2012/07/10
•メディア: 文庫


〇孤独死や無縁社会
最近は孤独死、無縁社会など、孤立に関する社会問題がニュースになることが多い。インターネットや携帯によって、コミュニケーションの方法が代わり、深く付き合うより、浅く広く付き合う関係が広まっています。インターネットだけで、コミュニケーションするだけで、現実では誰とも付き合わない人も増えています。人間関係の問題から発生した「孤独」がいろんな形で問題にされています。

〇社会が作った「孤独」システム
「孤独」は突然変異で現れたわけではなく、人々がもとめた結果生まれています。元来、人は集団で行動する生き物です。一人では生きていくことができなかった生き物です。ところが、日本ではある時期から核家族化が進み、年老いた親とは別々に暮らす風潮が広がり、それが当たり前になりました。「一人暮らしがすばらしい」「自立するには一人で暮らすべきだ」などいろいろ理由をつけて、若者を一人で暮らすことを勧めます。確かに、一人で暮らすことは、自分で生活するので、自立するにいいかもしれません。しかし、そのおかげで、見落としてしまう事柄もあります。

〇価値観が多様化している時代の暮らし方
「孤独」をコミュニケーションの視点で考えてみます。一人で住んでいる人は孤独かもしれません。ただ、家族と一緒に住んでいるにもかかわらず、部屋に閉じこもり、家族と会話さえしない人もいます。また、仕事でも同僚とまったくコミュニケーションをとらない人もいます。この人たちも孤独といえます。

〇一人が楽という考え
なぜ、そうするのかといえば、「そのほうが気楽」「そのほうが都合がいい」「お互いに快適だから」「必要ではないから」といった理由でしょう。
また、価値観が多様化している時代、他人の価値観を尊重しなければならないという意見もあります。価値観が多様化したから、みんなバラバラで暮らししていく方法もあります。広く浅く関係を結ぶという点で見れば、今はこちらが主流だと思います。

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